もっと音楽が好きになる-田口淳之介「DIMENSIONS」感想
※この記事は2017年10月2日に書いたものです。
ソロ活動開始の発表から約1年、満を持して発売された田口淳之介初のフルアルバム「DIMENSIONS」。
今年4月にUNIVERSAL MUSICからメジャーデビューしてからは活動が活発になり、正直、私自身田口くんの活動を追いきれず、心が離れかけていた。
なので今回のアルバムが私の求める音楽と違う方向だったら、アーティスト田口淳之介からは離れるつもりで、ラストチャンスとしてこのアルバムを購入した。(とは言っても一応握手券&ツアー先行シリアル付きFC盤で)
【結果】
彼の音楽を更に好きになった。
それだけではない。単純に、音楽が好き、音楽っていいもんだ、と改めて思えるアルバムだった。
想像以上にいい作品でびっくりしてる…田口くん、舐めてた😭😭😭ごめん😭😭😭
— 朝賀 (@asaka_tube) 2017年9月12日
私は今田口くんのことをアイドルとしてではなくアーティストとして応援しようと思っていて、1人の音楽好きとして音楽が自分の好みに合ってなかったら応援できないなと思ってるから、今回の田口くんのアルバムが私の好みとマッチしててよかったなって話!
— 朝賀 (@asaka_tube) 2017年9月13日
【Immortal】=田口くんの所属事務所
圧倒的に洗練されたImmortalサウンド、田口くんや彼を支える周囲の素晴らしい布陣が作り出すサウンドが、新鮮かつ耳に心地よく入ってくる。
更にEDM、ヒップホップ、ラップ、ハウスサウンドを中心に、今の音楽シーンで注目の、先鋭的なジャンルを網羅した品揃えの良さ。
そしてその曲を全て完璧に歌い切る田口くんの表現力は、きっと演技をやっていたことにも起因するのかもしれない。
ぜひ、元KAT-TUNの田口淳之介のことを知っている人も、知らない人も、「ああ、あの田口淳之介か…」という先入観を捨てて一度この「DIMENSIONS」を聴いて欲しいと強く願っている。
決して、断じて、「ジャニーズの延長線上」ではない本気のサウンドがこのアルバムには吹き込まれている。
ということで、せめてこのブログを読んだ方には興味を持って欲しい!ということで、全曲ではないが、曲のレビューをしようと思います。(アルバムすぐレビューしがち芸人)
それから、ジャニヲタからすると超画期的なのだが、もし「この曲気になる!聴きたい!でもアルバムを買うのはハードルが…」という方の為に、一曲ずつiTunesのリンクを貼っておきます。
一曲250円で買えます。是非、お気軽に、募金のつもりで、チャリーンとしてください!!!
以下、田口くんのことはアーティスト、サウンドクリエイターの1人として「JT」と呼ぶことにする。
DIMENSION
https://itunes.apple.com/jp/album/dimension/id1273889268?i=1273889668&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
アルバム「DIMENSIONS」のタイトルの由来にもなった一曲目。
DIMENSION=寸法
という意味だが、まさにJTの音楽に対する多方面への意識の高さを測れるアルバムになったんじゃないかと思う。
そしてこの曲で測れるものがもう1つ。
JTの手足の長さ
MVをぜひ見て欲しい。JTの手足の長さがこれでもかこれでもかと堪能できる圧倒的なダンス。そのどこを切り取っても美しい、映像美は観る者の心を揺さぶるはずだ。
「光と影」がテーマのMV。暗い部屋に、窓からたっぷりと眩しい光が入ってきているのが印象的だ。途中で出てくる、全身を黒を纏ったダンサーは、まとわりつく影のような動きが不気味だ。*1
youtu.be
↑美しすぎない?
Raindrops
https://itunes.apple.com/jp/album/raindrops/id1273889268?i=1273889833&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
私がこのアルバムで、いや、この世で最も好きな曲のひとつ。
サビはTHE!トロピカルハウス!といったサウンドメイクになっており、湿度や感情の高ぶりが効果的に表現されている。もちろんノレる。
タイトルの通り雨の日を舞台にした曲だが、失恋でもない、かといってハッピーな曲でもない、世界観が何とも面白い曲なのだ。
まずはMVから観ることをオススメする。
世界観がスッと心に入ってくるはず。
てか、MV名作すぎるな!?
JTの演技力はもちろん、共演している女優さんも、お洒落で綺麗で、サウンドの印象にぴったり。正統派でキレイな人ではなく、お洒落系のキレイな人を起用したの天才。サウンドを更に引き立ててる。
歌詞は時系列がバラバラになっているように感じる。
彼女に会えた嬉しい感情と、彼女が目の前で通り過ぎて行く切ない感情が入り乱れている。
「もう泣いちゃダメだよ」
MVで彼女をハグするシーンで、JTが彼女に語りかけている言葉だ。
「大好き」でも、「愛してる」でもない。相手の幸せを願っていることを1番ストレートに表現できるのはこの言葉なのかもしれない。
そして、「この言葉はファンのみんなにも言いたい言葉」と言ってくれたJTに、泣いた。
雨の日が待ち遠しくなるような、「雨」を題材にした名曲がここにまたひとつ生まれた。
Connect(Music Video Version)
https://itunes.apple.com/jp/album/connect-music-video-version/id1273889268?i=1273889840&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
4月にリリースしたメジャーデビューシングル。
リリースされた当時は特に印象に残らなかった曲だが、(買わなかったからかな…)今回このアルバムに入ったものを聴いて、曲の1音目がかかった瞬間ワクワクするほど好きな曲になった。
タイトル通り、人との「繋がり」を強調したこの曲。ファンとの繋がりは勿論のことであるが、私には「JTとその周囲の人」の繋がりを表した曲であるようにも思える。
ジャニーズを退所した後、彼は様々な人たちのSNSに出現しファンを騒がせたが、それは彼がプライベートで沢山の人達と繋がっていることを表していたのだろう。そして、それは今も同じだ。インディーズ、メジャーデビューと経ても、JTのことを沢山の人がサポートしていることはファンの目には明らかだ。このアルバムだって、どんな聴き方をしてもJTが1人だけの力で作ったものではないということが手に取るようにわかる。
そしてそれは、JT自身が人との繋がりを大切にする人だから成し得たことなのだろう。
「失ってないさ何も」という歌詞には、環境が変わっても変わらずにJTに関わってくれる、支えてくれる人たちに向けられた言葉だと、私は思う。
(ここまでだけで長い)
そして、JTが様々な媒体を介して何度も繰り返し聴き、洗練されたサウンド。
驚くほどに1音たりとも不必要な音が無い。
それぞれのサウンドが、それぞれ違うメロディを奏でる個性を持っている。
そのサウンドはまるでRPG。進めば進むほど予想外のメロディが飛び出してくるワクワク感が堪らない。
特に間奏はまるでゲームの世界に飛び込んでしまったかのようなポップさが楽しい。
意外にも最後は落ち着いたオトナな印象で終わるところも、次の曲への「繋がり」になっている。
FRIDAY NIGHT
https://itunes.apple.com/jp/album/friday-night/id1273889268?i=1273889841&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
「外苑前メトロ降りて アイスモカ片手にWalking」
この出だしで始まる曲を、東京LOVERな私が好きになれない訳がない。(東京の地名が入っている曲に弱い)東京での新鮮な恋模様を描いた曲。もはや私のアンセム!
90年代風の落ち着いたサウンドは耳馴染みが良く、まるで何度も聴いたことがある曲のように思える。そこに今っぽい音がアクセントで加わり、落ち着けるけどしっかりノレる、勝手に体が揺れて心までウキウキしてくる一曲。
カッコイイ曲ではクールに、キラキラとした曲ではワクワク感を声で表現できるJTの演技力には脱帽する。
GOEMON
https://itunes.apple.com/jp/album/goemon-feat-hifana-kira/id1273889268?i=1273889845&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
好き!!!!!!!!!!
の一言で終わらせたいくらい好き。(笑)
JTがジャニーズ時代から共演を熱望していたブレイクビーツユニット*2HIFANAのクリエイトしたサウンドに、JTとKIRAが圧倒的な歌唱で魅せる至極の一曲。
HIFANAもKIRAも今まで知らなかったけど、この一曲を聴いただけでどちらも天才アーティストであることはすぐにわかって、一瞬でファンになった。メロメロ。
タイトル通り、和テイストのサウンドと歌詞なのに、ガッツリヒップホップだったり、ガッツリEDMだったり、何度聴いても飽きないしクセになる。
そして雅でもあり、激しくもあり、クールでもあるリリックが最高に痺れる。こんなに聴いてて痛快なラップが他にあるのか!
日本に生まれて、日本の音楽に親しむことができてよかった。そう思うくらい、日本語だからこそできた、抜群の耳触り。ありがとうJAPAN。(どうした)
ああ、とにかく聴いて欲しい!聴くことでしか楽しめない!私がここでどんな言葉を駆使してこの曲の魅力を伝えようとしても、意味がない!聴いてくれ!!!
そして、早くツアーでこの曲のパフォーマンスが見たい!視覚、聴覚、、、、五感を全て使ってこの曲を楽しめる日が楽しみで仕方ない。
ちなみに、ここでは紹介を省いたが同アルバムにはもうひとつ、「G・O・N・G」というラップ曲が収録されている。ファンにはお馴染みになったDJ下拓、そしてDAZZ、Young Yazzyとのコラボ曲。(ピンとこないよね、私も)
ラップ好きは是非こちらも聴いて欲しい。
https://itunes.apple.com/jp/album/g-o-n-g-feat-dazz/id1273889268?i=1273889834&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
On My Way
https://itunes.apple.com/jp/album/on-my-way-feat-elli-royal/id1273889268?i=1273889853&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
この曲は、何と言っても等身大のJTの姿が込められたlyric。やはり、ずっと彼を見ているファンにとっては心に沁みるものがある。
もしかしたら、これはファンにしか良さがわからない曲かも知れない。
KAT-TUNの時から、新しい出発に関して私たちの前では絶対に弱音を吐いたり辛そうな表情を一切見せなかったJT。
でも、やっぱり1番ツライのは本人であるわけで、それは活動を本格的に始めてから更に感じてるかもしれない。たくさんの人の目に晒されるということは、それだけ色々言われるわけで、辛いこともあるだろうから。
率直な言葉を、このアルバムの最後に聴かせてくれてありがとう。
あと、実は韻の踏み方が秀逸で聴いてて楽しい。
とりあえずめんどくさいんでファン目線で歌詞に感想とか解釈を書いてみた。(急に雑)
On the Moon(Acoustic Version)
https://itunes.apple.com/jp/album/on-the-moon-acoustic-version/id1273889268?i=1273889857&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
同タイトルの写真集に特典として収録されていた曲のアコースティックver.だ。
「HERO」のリリースイベントの際、弾き語りを聴かせてくれたあの光景が蘇る。
JTが弾くギターの音色には、まるであの大きな体、ふわふわの笑顔に包まれたかのような優しさがある。「カッコつけた」ギターではない、飾りっ気のない音色だ。
愛する人を思いながら聴きたい、そんな素敵な曲でこのアルバムは締めくくられる。
ここまで読んでくれた田口ファン以外の方、ほんとありがとうございます。あとは聴くだけですね。
- アーティスト: 田口淳之介,田口淳之介,Yoshinao Mikami,LOGY,Young Yazzy
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2017/09/13
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田口くん、これからも良い音楽をたくさん私たちに届けてください。
そして、その音楽たちがどうか1人でも多くの人の心に届きますように。